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カウンター (2006/4/4カウンター設置)
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四方蟻の謎3 Double Dovetail Joint


勉強熱心な人のために、がんばって書きますヨ。
前回からの続きです。

さて、四方蟻について、もう一つ重要な文献があります。
「番匠町家雛形 明和七年(1770)」で、先に紹介した文献とはやや異なり、大工の難作物といわれるものばかりを
集めたものです。絵図は少なく、言葉のみで紹介しています。著者によれば、こういった難物は300近くあるが、
その中で幾つかを選んで後学のために書き記したそうです。
なかなか謎な文献です。

その内容というと、前半はその難作物の解説で、後半は角割りの法です。
前半の難作物の中に、「しのぎ物四川留仕様」「四方指し鴨居類組独鈷仕様」「三方指し独鈷仕様」「四角化粧がま仕様」
「四方木口見指物仕様」「小間返之手違組仕様」などが現れます。

「しのぎ物四川留仕様」は、現在「四川留め組み」と呼ばれる継手で、熟練の大工でも難しいと言われている技です。
そのルーツがこの本にありました。

「四角化粧がま仕様」は、どうやら、四方鎌のことを言っているようですが、その記述内容はというとちょっと眉唾です。
是までの文献とは違い、表面だけをそのように見せかける方法のようです。
オス木をそらして嵌めて、のりでつけるようなことが書かれています。
ぎゃふん!
この著者、大見栄を切っているにもかかわず、以外と浅いです。

「四方木口見指物仕様」は、そのまま「四方木口」のことで指物の有名な技です。
そのルーツもこの本にありました。

「小間返之手違組仕様」は、いわゆる「千鳥格子」です。
千鳥格子は、ご存知の通り、木を互い違いに組み合わせる技で、一説には、左甚五郎が作ったものともされています。
この左甚五郎は、「飛騨の甚五郎」が訛ったものという俗説もあって、やはり飛騨発生説となります。
千鳥格子が飛騨の匠を由来とするのは、荘川村指定文化財「千鳥格子御堂」(慶長元和 1,596〜1,622)が元でしょう。
「番匠町家雛形」よりは古い時代になります。

飛騨の匠というのも実は、謎の人たちで、俗説では、百済からやってきたといわれています。
用明帝の時代に、百済国より50人の匠が連れてこられて、飛騨に住み着いたとされています。
聖徳太子の時代です。
また、彼らは、飛騨より京都をはじめ全国に借り出されて、寺社、仏閣の建築に携わったといいます。
飛騨の匠たちは独特の文化や風習を持っていて、そういったことが歌になって残っていたりするのです。
いつの時代も、時代の先端を行く者たちは変人扱いされるのです。
大工に関する言葉や風習が独特なのも、元はといえば、そういったところから来ているのかも。
これが本当なら、千鳥格子も大陸起源かもしれませんが。

さて、「千鳥格子」は、別名を、「本捻組」、「地獄組」といいます。
これは、業種によって言い方が変わるようです。
大工さんは、「千鳥格子」と呼びますが、建具や欄間などを作る人たちは同じものを「捻組」、「地獄組」などと呼びます。
先の文献は、そのどれでもなく、「手違組」と呼んでいます。
「捻組」も指物の世界ではいわゆる「水組」の事を指しますし、「地獄組み」も大工の世界では、一度組んだら
外れない状態を指しますので、大変紛らわしいです。

ちなみに、千鳥格子は高山地方で多く見られますが、他にも京都などで見ることができます。
東寺の大師堂の明障子は、最古のもといわれていて、これには、地獄組みが使われています。
康暦二年(1380年)の再建といわれていますので、「千鳥格子御堂」より古いです。

さらに、最古の襖という高野山金剛峯寺不動堂の襖も地獄組みが使われているそうです。
建久八年(1197) に建立されたと伝えられています。

他にも、清水寺にも千鳥格子があるそうなので、観光にいったらどこにあるか探してみてください。
有名な舞台も地獄組みと呼びますが、あれではありません。
あと、伏見稲荷大社 御茶屋(寛永18年 1641))の桟にも千鳥格子が使われているそうです。

もしかしたら、こういったものも飛騨の匠が組んだものである可能性は高いと思いますが。

他にも千鳥格子を見つけたらぜひ報告をお願いします。
全国千鳥格子MAPをつくりましょう。

ちなみに、西洋の文献では、ずっと後に「The Grill」というタイトルで「Puzzle in wood」(1956)に登場します。
これ以前に、西洋の文献に千鳥格子が登場するかどうかは定かではありません。


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