日別アーカイブ: 2004 年 11 月 25 日

ヘンリー・スレード

ヘンリー・スレードは、アメリカのもっとも成功した心霊術師で、イカサマ師である。
マーチンガードナーの数学ゲームⅠ(ブルーバックス、高木茂男訳)での「四次元の教会」という話の中で、スレード牧師というのが出てきてガードナーに怪しげな輪ゴムや編んだ皮ひもを見せる場面がある。
この登場人物のスレードは、架空の人物であるが、この人物にはモデルがある。この話では、スレード牧師は、ヘンリー・スレードの親戚にあたると述べている。
スレードの得意分野は、四次元空間に自由に物を出し入れして、不可能な事を実演することである。結び目の無い紐に結び目を作ったり、非対称なものをその鏡像に変えることであった。
その登場人物は、叔父からそのノウハウを記したノートを受け継いだと語っている。そんなノートがあれば、ぜひ見てみたいものだ。さぞや不可能物体の記録が書かれていることだろう。
スレードの手口にまんまとひっかったフリードリッヒ・ツゥルナー博士は、その弁護のための本まで書いている。コナン・ドイルも同じくスレードを弁護している。当然、それらはトリックであったのだが、スレードは、不可能物体をネタに香具師を行ったケシカラン人物であった。
このあたりの話は、同じくガードナーの「自然界における左と右」に記述されている。
しかし、四次元空間と三次元空間を行ったり来たりすることは本当に可能なのだろうか。
現代の物理学で相対論的な4次元連続体の中では可能かもしれない。
いつか不可能物体が物理的に不可能と思えなくなく日が来るかも。