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カウンター (2006/4/4カウンター設置)
キリ番ゲットされた方は申し出てくださレ。何か良いことあるカモよ。



不可能継手 Puzzle Joint

難易度★
(継ぎ手の状態から斜めに切り出したものではないことがわかるはず)
Impossible Double Dovetail Joint
The ribbon through the joint straight.

木工パズルの世界で昔から有名な、不可能な継手というものがあります。
本来は、これはトリックで斜めに削りだした継手を、ずらして組み上げるのですが、ここでは、本当に不可能な継手を作ってしまいましょう。
8mmの角材の継ぎ手が4方向からつながっています。
不可能継手なのですが、この物体では継ぎ手は本当に十字に交差しています。
つまり、トリックで斜めに切り出したものではありません。
その証拠に、リボンを縦に通してみました。リボンは、それぞれ両側に引っ張りだすことができます。

確かに継ぎ手が十字に交差しているのが、実際に継ぎ手の隙間からも確認できます。
この継ぎ手は、きっちりと組み合っているので、力で引っ張っても外すことはできません。
さて、どうやって継いだのかな?

普通、不可能継ぎ手は、加工の精度が必要なので、ある程度の大きさを必要とするですが、これは、かなり小さいので、大きさにもびっくりです。

次は、本物の四方蟻です。作るのはとっても面倒くさいです。
4面とも蟻継ぎでできている。
継手と仕口は、大工の専門用語で、継手は直線上に継ぐ手法、仕口は直角に継ぐ手法だ。
四方蟻継、四方鎌継は、どの方向から見ても蟻継や鎌継に見えるものである。
四方蟻継(Double Dovetail Joint)
古来から伝わる継手と仕口には、一見不可能に思えるようなトリッキーなものがある。
これらは、構造的には、通常の蟻継、鎌継以上のものはないが、その見た目の不思議さは、意匠的な意義があり、主に宗教的な建築物に採用されるということである。
特に鎌継については、その形状は性的なニュアンスを受ける。

これを「おさまり」良く作るのは、かなりの経験を要する。
普通の鎌継ぎですら少々面倒なのに、それを四方にするのは更に面倒だ。
さらに、この鎌を二枚にした「四方二枚鎌」にいたっては、とうてい素人で作れるものではない。

他、「股十文字目違い継ぎ」も、実用性がないが装飾性のある凝った継ぎである。
「矩折れ蟻形仕掛け継ぎ」。「捩れ組継ぎ(水組み)」も同様に、一見不可能な継ぎである。これらは、木工パズルの本に似たものが掲載されることがある。
「四川留め組み」は、一見材が交叉しているかのように見える不思議な組方で精緻な技を要求する。
「2枚ほぞ」は、先の「仕掛け継ぎ」とほぼ同じ仕掛けによるものだが、外見を2枚に見せることでその仕掛けを見破り難くしている。これは、熟練の大工でもおさまり良く作るのは至難の業だそうだ。
「四方差し鎌」は、柱の中で2本の材が交叉しているかに見せる組方だ。壜細工に使われている組方は、おそらくこれだろう。
個々に上げた継手の名前は、統一されたものではない。実際には、口伝などで伝えられたり、地域性や棟梁の系統などによっても呼び方はまちまちなのである。この名前は、「木工の継ぎ手と仕口(増補版)」を参照にした。

さて、「木造の継手と仕口」という本には、このような仕掛け継ぎの解説が載っている。ご丁寧に、実物模型を作り、設計図にレントゲン写真、強度データまで載っている。
大阪城大手門の謎の継ぎ手についても、詳しい解説がある。実際にレントゲン写真と比べて、著者の推理が正しいことを証明したそうだ。
この大阪城の大手門には、東西方向は「蟻継ぎ」、南北方向は山型の「殺ぎ継ぎ」になっている。
これを、「婆娑羅(ばさら)継手」とか「独鈷(とっこ)組み」呼ぶそうだが、その継ぎ手の形が、密教で使う仏具の独鈷の先端に似ているところから来た名前のようだ。
この名前のせいか、魔よけの効果があると信じられていて、宗教的な建築物や門などに利用されることが多い。
大阪城のほかに、八日市場市の飯高寺の総門にも、この婆娑羅継手が使われているそうだ。
まだ他にも全国的にあるかもしれない。
この婆娑羅継手は、たびたびTVや新聞で取り上げられ、大工や木工家、指物師などの興味を引いて来た。その筋の人たちの書いたエッセイ集などに必ずといって良いほど登場する。
婆娑羅継手の作り方には、何通りかの案があったようだが、とりあえず、回答は1つに治まっている。しかし、それを最初に解いたという人は、何人かいるようだが、正直、そんなことはだれでも良い。
解いたひとより考えた人の方がえらいと思うが、大阪城以外にも、存在するので、いつごろ誰が最初に考案したかも定かではない。

継手そのものは、縄文時代から存在していたので、わが国の継ぎ手の数千年の歴史がある。
桜町遺跡で発掘された部材には、「渡りあご」が使われていたそうだ。
このような構造的にあまり意味のない意匠的な継手は、古くは室町時代からあるそうである。
江戸時代には、幕府の作事方の資料「継手仕口絵図」に既に四方蟻や四方二枚鎌の記述がある。
この「継手仕口絵図」は、今でいうJIS規格みたいなものでその後の継手仕口のネタ本になっていたようである。
意匠的な継手は、本来の構造的な用途以外に、大工の技量を示す営業的な要素があったといわれる。
つまり、大工の腕を競ったり、名前を売るための道具だったのだろう。故に、人の目が集まりやすい宗教的な建築物により凝った継ぎ手を奉納し、披露したのだ。
このような経緯で大工さんは仕掛け継手が大好物で、趣味でこれらの継手をつくり、私設の博物館など展示することがある。このような行為が、半ば広告目的なのは、今も昔も変わらない。
これらは、継ぎ手パズルなどと呼ばれて、実用性以外の部分でローカルな人気がある。伝統的なものの他に、いくつかのバリエーションが存在する。
それらの一部は表面だけをそのように見せかけるだけの見せ掛けものもあるが、やはり一定のルールが必要だろう。
ほぞ以外の見せ掛けの構造を持たないことや抜き差しが可能なことである。

In the wood puzzle world,,one of the puzzle joint look as impossible object.
Traditional Japanese carpenters like this puzzle joint very long time.
'shihou ari' is look like four side dovetail joint.
'shihou' means 'four side'. 'ari' means 'Dovetail Joint'.
'shihou kama' is look like four side snake-head joint.

This puzzle joint already appeared in the public document of architecture of the Bakufu Government in Edo Period.
This document 'Tugite Shikuchi Ezu' is the public rule of architecture like as ISO.
It is  'Shihou nimai kama'. 'Shihou nimai kama' is double double snake-head joint.

'Bansho Sakuji Ourai' is the carpenter's reader book in Edo Period , about 200 years ago.
In this book,'Shihou Ari','Shihou Kama','Shihou Matukawa' look appears.
The back ground image of this page is this 'Shihou Kama' in this book.

These joint usually used in spiritual area's gate or main pole.
Because they believe its have spiritual power.
And people look this,the carpenters can show his highest skill. 

The main gate 'Otemon' of the Osaka Castle used 'Basara Tugite'
'Basara Tugite' was being the riddle between traditional carpenters long time.
This is look like one side is 'ari tsugi' and one side 'sogi tsugi'.
It is made of very complex 3D architecture.But the rational structure.
Now this joint already analyzed completely  by X-Ray.

それでは、単なる四方蟻継を作ったのでは、あんまり自慢にもならないので、もうひとひねりしてみました。
これは、言わば三方蟻継で蟻継ぎがなぜか3つの面にしかありません。
いったいどうなっているのでしょうか。
これは、四方蟻継以上に、寸法取りが難しいので、実験的にパルサーを使っていますが、技術さえあれば、もっとちゃんとした木材でつくることもできるでしょう。もしかしたら、大工さんの常識ではできない発想だと思います。
ちゃんと、「ほぞ」が通っており抜き挿しすることができます。
また、表面上をこのように見せかけただけの構造ではありません。


(Triple dovetail joint)

三方蟻継(表)と三方蟻継(裏)

番匠作事往来という江戸時代の往来物には、いろいろな継ぎが図示されているが、四方**のシリーズがやはり面白い。
これらは、どれも意匠的な継ぎで床の間の柱や、凝った指物、茶道具、花生けなど人の目に付くところに使われる。ただし、四方から眺めることができる物でないと意味がない。

(1)四方阿利(四方蟻)
この往来物に図示されているものは、男木、女木で対称な作りになっていて面白い。つまり、男木、女木の区別ができない。
通常は、女木に2本のほぞを作るが、この図の場合は、両方にほぞがある。また、「阿利」の字を当てているもの面白い。なぜ、「アリ」という呼び名があるかについては、その形が、蟻の頭に似ているからという説明をよく見かけるが、この書き方を見るかぎり、「蟻の頭説」は否定される。
(2)四方鎌
四方阿利と同じ構造で、その先端を鎌ほぞにしたもの。
(3)四方金輪
四方阿利と同じ要領で、四方に金輪継ぎを模した継ぎ目を出すもの。
(4)四方松川
四方阿利と同じ要領で、四方に松川継ぎを模した継ぎ目を出すもの。
(5)四方貫
十字に組んだ材を、十字に抜いた穴の中で組んだもの。一度組むと抜けない。

わが国では、江戸時代には、既にこのように意匠的な継ぎが完成していた。

こういった伝統は、現代でも続いていて、「指物の魔術師」と呼ばれる川崎幽玄という指物師がいる。
残念ながら近年亡くなられたが、大和指物という、わが国でもっとも古い伝統を持つ木工芸で、物指しを使うような細かい細工物という意味だそうだ。
大阪城の独鈷組みを独自に解明し、それをさらに発展させた、四方独鈷、六方独鈷などを考案している。
表に、五重の塔、裏には瓢箪、五重の塔には銀の相綸、瓢箪のくびれには朱の紐をはめ込んだ「風流組み」を考案している。
また、川崎幽玄には、四方木口、六方木口などの手法を使った作品も多い。
木口というのは、年輪が見える面のことだから、四方木口というのは、通常の木取ではありえない。
将棋や囲碁の高級な板などにこの四方木口は使われている。
木取りを水平ではなく斜めに切り出す必要があるので、無駄が多くて贅沢な木取である。
桐箱などにも、四方木口が使われるが、その場合は、隅の組み方に工夫があり、木口が両端に見えるように組み方のことだ。箱のすべての端に木口を見せるようにする、完全木口というものもある。
また、奈良には、「くろたき水組」という変わった組み方がある。
別名は、捩れ組みとも言い、斜めからねじるようにくみ上げる。
見た目が、”水”の字のようにちぐはぐに組んだように見えるので、水組みともいう。

また、矢澤金太郎という指物工芸家で、伝統的な継ぎを発展させて独自の組手の家具などを製作している。
基本的には、捻組みや蟻継ぎの応用だが、さらに意匠的に凝ったものになっている。
木口が、はさみ、手、文字などなっており、仕掛組み、飾り組みなどと呼んでいる。

このようにわが国の木工文化はとても奥が深いのである。

欧米でも、これに似たものの記述がいくつか見つかる。欧米では、Dovetail JointとかDovetail Puzzleなどを呼ばれている。
四方蟻については、もっとも古いものでパズルのバイブルでもあるH・E・デュードニーがAmusements in Mathematics(1917)のなかで記述している。
四方蟻を手に入れて、ロンドンの新聞に発表したところ、読者から自作した四方蟻が山のようにたくさん送られてきたという
エピソードが書かれている。現在パズル書などで紹介されるケースのもっとも古いネタ元は、このデゥードニーであろう。
他にも、WyattのPuzzle in woodには、このバリエーションが紹介されているし、FaurotやTangermanの書籍にも登場する。

四方蟻の謎 Double Dovetail Joint

四方蟻の謎

四方蟻の謎?

世界遺産の千鳥格子


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